玉縄地域アセスメント推進会議の高齢者施設分科会では8月1日に
「グループホーム のぞみの家鎌倉」を訪問し、管理者の豊住さんと意見交換や施設見学を行いました。
(地域包括支援センターささりんどう鎌倉・小林 大悟さん投稿) のぞみの家鎌倉は、関谷に令和5年6月1日にオープンした、認知症の方が共同生活をするグループホームです。運営しているのは「NPO法人のぞみ」で、これまでにグループホーム5事業所、訪問介護事業、居宅介護支援を展開しており、今年で設立20周年を迎えられています。
施設は、2階建て各9名が入居できて、一人一人の個室と共同のリビングがありアットホームな環境が整っています。施設外のエントランスにはカフェスペースがあり、近くにある関谷小学校の小学生が下校する際には、利用者さんから「お帰り」「今日は授業でどんなことしたの?」と小学生とお話することもあるそうです。
意見交換の中では、法人理念にもある利用者さんの意思を大切にすること、特に「利用者さんができることは利用者さんがやる」ということを大切にされているとお話がありました。掃除や洗濯、食事の下準備などを利用者さんにやってもらい役割をもって共同生活を過ごされています。また、運営方針の中には、いつまでも健康でいられるようにと「健康体操の充実」や「歩行強化を図る」とあり、足踏みマシーンを活用したり、新風台団地や関谷インター付近まで皆さんで散歩に出かけたりしています。
利用者さんの意思大切に施設のイベントでは、6月に利用者さんからのリクエストで報国寺に紫陽花を観に行かれています。誕生日には、手作りのケーキが用意され誕生日会が開催されています。これらのイベントなどは、Instagramや毎月発行される広報誌でも随時発信されています。
職員の研修や育成にも力を入れており、「職員自身のやっていることが利用者さんの幸せに繋がっていく」という考え方を管理者の豊住さん自ら職員に発信し、プロとしてのケアを継続しています。ケアの中で、自宅では紙パンツを利用していた方が入居されてから布パンツに戻ったり、医師に本人の状態をしっかりと伝えていく事で飲んでいるお薬が少なくなったりしていることがあるそうです。また、車いすを使っている方も食事の時は、テーブルで椅子に座って皆さんと一緒に食事をされていて、一つ一つのケアがとても丁寧であると感じました。
施設見学をしていると、利用者さんから分科会メンバーに話しかけていただきご自身のお部屋を案内してくれたり、利用者さんと分科会メンバーが昔からの知り合いで久しぶりの再会があったり、時間を忘れてたくさん利用者さんともお話をさせていただきました。のぞみの家では、利用者さんのお話し相手などのボランティアを募集しています。興味のある方は、のぞみの家(0467-84-7183)までお問い合わせください。

<グループホームとは=認知症の状態にある高齢者が住み慣れた地域での生活を継続するために、ケアワーカーと共に1ユニット9人の少人数で共同生活を行う住居です。家庭的な雰囲気で行われるケアにより、認知症状の進行を緩やかにしていく施設です>
posted by 玉縄だより at 20:20|
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